ダイナースクラブ銀座ラウンジに行ってきた

クレジット

注意:こちらのラウンジは移転しました。アルマーニビルにあった頃の記事です。そんな昔のものを見たいという特殊な方のみ閲覧していってください。それ以外は回れ右だ、時間の無駄だぞ。
それでは、以下どうぞ。

ブラックカードホルダーたるものそのベネフィットを使わないなんて金をドブに捨ててるようなものですね。せっかくなので銀座にある噂の会員専用ラウンジに行って来ました。

場所はここ

なんとアルマーニの建物の5階にある。なんでそんなとこに…という思いを抱きつつもアルマーニに入る。そう、エレベーターは勿論アルマーニの店内にあるんだ。さっきからアルマーニにある、ばっか言っててすげえ下らねえ駄洒落を言いそうになってるけど言わない。大人はそういうこと言わない。

ブラックカードホルダーという小さな矜持のおかげで普段ならそうそう来ないアルマーニに足を踏み入れるのも不思議と苦ではない。入り口で仰々しく店員さんに頭を下げられたりするけど余裕。やあアルマーニのみんな、私が噂の富裕層だよ。ダイナースプレミアムっていうブラックカードのホルダーだよ、と顔に書いてあるかのような余裕を感じさせる足取りだ。なんならブラックカードを額に貼付けて入店すれば良かった。もしくは「ブラックカードホルダーです」って書いたたすきを掛けて入店すべきか。いや、もうみんなわかっているはずだ。地位が人を作る、とはよく言ったものである。私はブラックカードホルダーになったその日から溢れる気品がオーラの様に身を包んでいるのだ。と、妄想を抱く様になってしまったこの責任をダイナースクラブはどう取ってくれるの?死にたい。

エレベーターの場所を存じてなかったので一応店員に「おほん、私はダイナースのラウンジに行きたいのだがエレベータはどこかね?」と訪ねる。あたかも札束を燃やしながら「どうだ明るくなつたろう」と宣う戦争特需成金のようである。もうそういう前置きはいいからさっさとラウンジのこと書けよという読者の突っ込みが聞こえてきそうだがブラックカードホルダーである私はあくまでマイペースだ。まあ落ち着いてお茶でも飲みながら読んでよ。

エレベーターまで案内してくれた恭しい嬢が5階のボタンを押してくれた。さらには扉が閉まった後もエレベーターの外で見えなくなるまで深いお辞儀をしていた。さすがだわ。ごめんちょっと引いたわ。

ダイナース銀座ラウンジ
5階に降り立つと目の前に大きなGの文字が現れた。ダイナースのDじゃなくて銀座のGなんだな、と微妙に気になりながらもいざラウンジへ。自動ドアが開くといきなり目の前に受付があった。カードを提示するとダイナース嬢がそれを機械に通し有効なことを確認する。や、ほんものだし。格好はデニムだけどカードは本物だからね。えなにデニム馬鹿にしてんの?待ってよアルマーニにもデニムは売ってるよ?と見えない何かと戦う私はもう本当に末期である。ねードラえもん、簡単に自分を消滅させられる秘密道具出して。

で、恙無く通されたものの席に案内されるわけでもなく自由に座っていいようだった。窓際の目立たなそうな席に腰掛けた。ラウンジには他にも数組の客がいる。このラウンジを使えるのはダイナースプレミアムか銀座ダイナースのどちらかを持つ者だけだ。ということはここには見えないヒエラルキーが存在するということだ。プレミアムは銀座ダイナースの何倍もの年会費を納めているのだ、プレミアムの方が偉いに決まってる、という浅薄な選民思想により私はいよいよ得意げになって辺りを見回すのである。明らかに挙動不審だ。勿論一見してどのカードホルダーなのかはわからない。もうめんどくさいから勝手に私以外を銀座ダイナースと認定し悦に入るのである。

さてこの銀座ラウンジはドリンクやお菓子が頂けるとのことなので珈琲とチョコレートを頂いてみた。ブルガリのチョコなんだってさ。アルマーニタワーでブルガリを食べるというこのハイブランドコンボはさすが金持ちの道楽といった風情で愉快愉快。え写真?駄目だよあそこ写真撮っちゃ駄目みたい。盗撮を禁止しますとかいろいろ注意書きあったもん。ん、盗撮が駄目なだけで普通の撮影はいいのか?微妙な文言だな。てか注意多すぎなんだけど。ラウンジスタッフのプライベートな質問をするな、とかさ。わざわざ書いてあるってことは聞く奴がいるってことだよね。ナンパ?

ドリンクは飲み放題だそうで2杯目以降勝手にドリンクカウンター的なところから持ってきていいみたい。珈琲のおかわりしようとしたら勝手がわからなくて若干テンパった。あとなんか冷蔵庫みたいなところから水を何本かカバンに詰めて持って帰ってた人いたんだけどあれはいいの?見て見ぬ振りなの?気になる。
基本的には客層が良いはずなので(であって欲しいしそうでなきゃおかしいという願望多め)静かなんだけど中にはちょっとアレな方々もいた。子供がうるせーとか。あれは微妙なラインだよな。スタッフも注意するか絶妙に迷うよなきっと。あとなんか細かいけど外から持ち込んだ飲食物を口にしてらっしゃる方も見受けられたよ?んんん?私が読んだ規約的な物にはさ、「ものを持ち帰るな」「うるさくするな」「もの持ち込んで食うな」的なことが(超意訳だけど)書いてあったんだけど見間違い?それとも有名無実化してんのか?んーきっと現場の裁量ってやつだな。融通は利いた方がいいもんな。そういうことにしとこ。富裕層はこんなことでイライラしない。(でもいい加減金持ちのフリするのに疲れてきたよ何で私なんかにインビ送って来たんだよそろそろ化けの皮がはがれちゃうよ)

テーブルにおもむろに置かれた雑誌Forbesを手に取る。なぜForbesが置いてあるのだろうか。金持ちにForbes読ませるってなんか安直だよなーと今になって思うが言わない(書いてるけど)。あとやっぱ不可抗力で赤ん坊が無くとかは百歩譲って仕方が無いとして、もうすっかり自我が芽生えた年齢のガキが走り回って騒いでんのを放置しとくのは親が悪いよなとか思うが言わない(書いてるけど)。

まとめ

期待せずに行けばそれなりに満足出来ると思う。あれがタダなんだって考えればアリだと思いますよ。タダならね。再訪するかって聞かれたらまあ、銀座で暇潰さなきゃいけないシチュエーションあったら行くとおもう。そんな感じ。しっかしダイナースってほんと東京メリット(裏を返すと地方デメリット)多いよなあ。仕方無いのかね。

コメント

  1. ちょこ より:

    文章面白いです。ダイナースブラックインビ来たので、入ろうかと思っていましたが、解約されたんですね。私も真似してシティバンクに切り替えようとしたら今はもうだめみたいです。ギリギリいけて良かったですね。

    • sacry より:

      あら富裕層の方ですね、こんにちは。ご指摘の通り私はギリギリ切り替えができたようです。
      運を使い果たしたので今後私は10連番の宝くじを買っても何故か300円が当たらないという呪いにかかるでしょう。

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