青山通りにそびえる謎の白い光を放つ眩しいビル。AiiAとは一体何なのか

とある夜、青山通りを歩いていると煌煌と輝く真っ白なビルを発見しその異様さに思わず写真を撮ってしまいました。昼間何度も前を通っていたはずなのにこの建物に気付かなかったとは不覚。ちょっと気になったのでそのビルについて調べてみました。

異様な存在感の明るすぎるビルが出現

渋谷宮益坂を上りきって青山通りを少し歩くとこどもの城・青山劇場の近くにこんな建物が。

明るすぎる、白すぎる、かつて表参道のDiorビルが出来た頃に夜通りかかった時とまったく同じような感想だ。ということはDiorクラスのブランドがやらかしたんだろうと思って何のビルかよくよく見てみると、何だろうこれは。拡大図。

ちょっと見にくいけどAiiAcorporationと書いてある。申し訳ないが存知上げない。そもそも何コーポレーションと読むのか。エートゥーエー？アイーア？謎は深まる。

一体何をしてる会社なのか

青山通り、渋谷区渋谷。こんな一等地にビルを構えるくらいの会社なのだから豊富な資金力があるんだろう。なんとなく不動産か、遊技産業か、マルチ商法か、大穴で宗教とかかなと想像した。だって夜にこれ見よがしに必要以上の明かりをつけて存在証明する様が深い意味を感じさせずにいられなかったんだもの。青山劇場の目の前には岡本太郎の怪作「こどもの樹」が不気味に鎮座し、劇場隣にはフリーメーソンを具現化したピラミッドライクなフォルムの国連大学があり、その並びで見るとこの白く光る建物はもうそっち系の何かなんじゃないかと思えてくる。

いてもたっても居られなくなってその場でインターネッツに正解を探し求める波乗りに出た。0.31秒でいとも容易くグーグル先生が吐き出した結果の最上段に答えはあった。なんてこたあない、ただの一般企業だった。その名もアイア株式会社。2014年現在未上場。

業務内容を詳しくみてみよう

主たる事業は２つ。アパレルとメディア事業だそうだ。
アパレルに関しては全国に数百店鋪を構える婦人服のブランド群を持つ。ぱっと見知らないブランドばかりだったが出店しているテナントの場所を見るにおそらくそこそこの知名度を持っているのだろう。雑誌等の露出もそれなりに有るようだ。アパレル業界では結構有名なのかも、と思って来た。自分の無知を恥じる。てかなんだまともじゃん。秘密結社じゃないじゃん。

メディア事業はクロスワードやナンプレなんかの雑誌を出版したり、携帯ゲームをリリースしたりしてる模様。ただスマホゲームの展開の仕方がちょっと不思議だなーと思った。このアプリ全盛の時代に敢えてグーグルプレイやitunesストアのプラットフォームを使わずに自前のサイトに登録させているみたいだ。確かにそれらを使わなければ課金は中抜きが無く利益に繋がるが、得体の知れないサイトに登録するユーザの心理的ハードルは高い。それをどうやって解消してんだろ、と思ったらすぐに答えがわかった。

あのCMの会社だった

なんか、有名人を使ったゲーム出しまくってる。SKE48・HKT48等のいわゆる48グループと呼ばれるアイドルや、チャングンソク・超新星といった韓流勢なんかを使ってる。ああ、そういうことかと。確実にファン層を持つグループとライセンス契約かなんかを結んで、彼ら彼女らを全面に押し出すことで客を誘導してんだなここのメディア事業さんは。ファンなら金も使ってくれるだろうと。ラインナップがもうある意味わかりやすい。
そういえば今年だか去年だか唐突にチャングンソクと恋愛ゲーム、ていう感じの薮から棒にも程が有る一部で物議を醸したCMが流れていたことを思い出した。あれか。あれおまえらの仕業だったのか。

スマホゲームの課金のエグさというものはいわゆるコンプガチャが規制された今となってもあの手この手で続いてるんだろうし、まあ好きな人がやってるなら別に何も言う事はないけど、それでこんなすげえビルが立つのかなあと思うと胸が熱い。そして今もこのやりすぎなくらい存在感を放つ光の電気代の一部になってるのかと思うと部外者ながら思うところがあるなあ。一句詠めそうだなあ。

まとめ

調べたら実は何十年も続く企業だったということがわかったんだけど、アパレルと課金ゲーという全く繋がらない事業を展開するちょっと不思議な企業という印象のまま記事を終える事になりそうである。ちなみに渋谷にアイアシアタートーキョー（元マッスルシアター）なんてのも持ってるみたい。つかその施設は存じてたし。んーなるほどね、あのアイアはこのAiiAだったのね。というわけで、このアイアさんがこれからも益々手広く何かをやっていくのか今後も注視してみようと思う。（あの眩しいビルがこれからもあの明るさで無駄に夜の青山通りを照らし続けんのかも注視しなくちゃだな）