ある日謎の郵便物が届きました。見に覚えの無いその荷物の差出人は長野県の阿南町からでした。あれ、今年寄付してないんだけど…
ふるさと納税とは
寄付金控除の仕組みを使って全国の各自治体に寄付したほとんどの金額分所得税や住民税が安くなるっていうお得制度。詳しく説明してくれてるサイトがたくさんあるので細かい事はそちらに譲るとしよう。とにかくとってもお得だよふるさと納税。確定申告とかだるいけどね。
最得の納税先、阿南町
この自治体にふるさと納税するともらえる物は米。しかも量がハンパじゃない。ざっくり言うと実質2000円負担で60kgもらえる。これは当時一般的だった量の倍でありそれこそ業界が震撼したとかしなかったとか。この伏兵の登場によりふるさと納税に消極的だった層が重い腰を上げたり（私もそれではじめた）、他の自治体が触発されて熾烈な米戦争に突入したり、もうとにかくここのもたらしたインパクトはすごかった。まさに革命児。
今年の阿南町は争奪戦が起こっていた
私は昨年巻き起こった阿南町ブームに、乗るしか無いこのビッグウェーブにってな具合に参加して寄付したんだけれども、やっぱり量がすごい多いからなかなか食べきれてなかったのね。で今年の前半に阿南町から「今年も良かったら寄付お願いしますね。２年連続で寄付してくれた方には味噌もつけちゃいますよっ（超意訳）」的な手紙が来てたのさ。うわーすげえさらに上乗せしてくるかさすが伝説の自治体だぜと思いながらもまあまだ米残ってるし無くなる頃に寄付すりゃいいやと余裕ぶっこいてたらなんと人気沸騰申込殺到で４月の時点で締め切られてた。
ただ阿南町のおかげかどうかわからないが今年は同レベルの米をくれる自治体がぽつぽつと現れまして、私はそちらに寄付する事にしたのだ。ごめん阿南町。さよなら阿南町。
突然阿南町から届いた味噌
無自覚に毎日阿南町の米を食べながらもすっかり昨年の寄付なんか忘れていたこの師走に突然届いた荷物、開けてみると阿南町からの味噌だった。
はじめは何かの間違いだと思ったんだよね。だって今年寄付してないし。あちゃー間違って送って来ちゃったのかななんて思いながら同封されていた紙に目を通す。
「申込殺到してすぐに受付終了しちゃったからお詫びに味噌送るねっ（超意訳）」などと仰ってる。これは何と嬉しいサプライズだろうか。好感度急上昇である。さよなら阿南町なんて思ってごめんなさい。来年はきっとまた阿南町に寄付するからね…と思わせてくれる神対応。これからは第二のふるさとはどこって聞かれたら絶対阿南町って答えるからね（そんな質問されたことないしこれからもないだろうけど）。
まとめ
その還元率の高さばかりに注目してすかさず飛びつくだけで阿南町について深く知ろうともせずに、さらには現地に行ってお金落とすなんて事もせずに、ただただ米を貪り食っていた私はいわば米泥棒である。そんな私におかずどう？と言わんばかりに味噌をくれる阿南町。まさに盗人に追い銭状態である。あくせく生きる日々で義理人情なんて感じることは中々無いけどいやはや今回は恐れ入った。誰がこの神対応にミソをつけるというのか。味噌だけに（おまえもしかしてそれ言いたいだけでこの記事書いたの？という突っ込みを厳粛に受け止めながら）。
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